<第5回>
2005年1月27日(土) 福岡市NPO・ボランティア交流センター
「渡り鳥が教えてくれる博多湾と和白干潟」
講師:小野 仁さん(日本野鳥の会福岡支部長)
和白干潟といえば渡り鳥の飛来地として有名ですが、渡り鳥の変化によって博多湾や和白干潟などの環境変化がわかります。
講義内容は、「博多湾の移り変わり」、「渡り鳥、留鳥の変化」、「福岡の平均気温、降水量の変化」についてでした。
「博多湾の移り変わり」では、鎌倉時代の地図、100年前の箱崎周辺の地図を現在の地図と見比べることで、どれだけ海を埋め立ててきたかを知ることができました。その結果、潮の流れや渡り鳥、留鳥に影響があるとのことでした。富栄養化によって増えるヒドリガモ、ツクシガモに対し、海ガモ類・カイツブリ類、渡りのシギ・チドリは減少傾向にあり、複雑なことになっているなと感じました。特に博多湾で確認されたホシハジロについては、2000羽中95%がオスというかつて例のない異常な状態にあるとのことでした。これには、人に見えない所で何かが起こっていると考えられずにはいられませんでした。
「平均気温、降水量の変化」についてでは、ヒートアイランド現象が大きく影響していると分かりました。降水量が減少することにより筑後川から年間1億トンも導水しているという事実に、普段の生活から見直していかなければと強く感じました。
今回の楽級の最後に小野さんがおっしゃっていましたが、今、鳥に対して現れている影響は、いずれ人間に対しても起こりうる影響かもしれません。これからは、少し考え方を変えて自然と付き合っていかなくてはいけないのではないでしょうか。
講師の小野仁さん
講義の様子
西日本新聞の1面に紹介されました。